針山愛美さんをお招きして
スタジオ便り | 2015年02月14日 土曜日
針山愛美さん
13歳でワガノワバレエ学校に短期留学、その後ボリショイバレエ学校に3年間留学。
モスクワ 音楽劇場バレエ、エッセンバレエ(ドイツ)、ボストンバレエ団などを経て、2004年からベルリン国立バレエ団で活躍。
世界で活躍されている愛美さん、堀江とは同じスクールの出身で古い友人です。
一緒にワガノワバレエ学校に短期留学した際は、同部屋で過ごしました。
まだ13歳だった私たちには、ソビエトという国で起こることは驚きの連続でした。
世界中のバレエを見てきた愛美さんに、生徒たちを見てもらいたくて、レッスンに来てもらいました。
「オーブの生徒さんは本当にきっちりと踊っているね。素晴らしいことだね!」と言ってくださいました。
私が指導する上で大切にしていることは、「同じことを言い続ける」ことです。
一見、発展性のないように思いますが、これには理由があります。
バレエの習得には大変な時間がかかります。
1つのポーズを1000回2000回と繰り返し練習して、体と脳に覚えさせます。
教師は、その1000回2000回の練習で同じことを言い続ける根気が必要です。
一度や二度言われただけでは、練習していくうちに、いつの間にか自分なりにアレンジしてしまう可能性があります。
誤解を1000回積み重ねてしまうかもしれません。
ある日、積み重ねた誤解は表面にでます。
そして、それを修正するには積み重ねた時間の倍以上の時間がかかります。
私が通っていたバレエ学校の先生も、1年間徹底的に同じことを言い続けました。
その結果、その1年で身に付いたものは20年経った今も体に染みついています。
オーブバレエのクラスでも、誤解を重ねないように、大切なことは何度でも言い続けるようにしています。
愛美さんも厳しい練習を積み重ねて、世界で踊ってきた方です。
今回は、愛美さんに生徒たち1人1人の良いところを見てもらう機会となりました。
愛美さん、ありがとうございました。